コウノトリのひな4年連続で誕生 小山

親鳥の足元で頭をのぞかせるひな=12日午後、小山市下生井(青木章彦さん提供)

 小山市は12日、同市下生井の渡良瀬遊水地で国の特別天然記念物コウノトリのひなを少なくとも2羽確認したと発表した。遊水地の湿地保全などに取り組むNPO法人わたらせ未来基金の青木章彦(あおきあきひこ)理事長が同日撮影した写真と動画で確認された。同所でのひな誕生は4年連続。

 親鳥は昨年と同じペアで、7歳の雄「ひかる」と4歳の雌「レイ」。市によると、コウノトリは一般的にふ化から50~80日ほどで巣立つとされ、順調に育てば6月中には巣立つ見込みだという。市は5月中旬以降、専門家の協力を得て、ひなの個体識別や性別判定を行う考え。

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