外国クルーズ客船の寄港数 過去最多レベルへ コロナ禍からV字回復 広島港

広島港に外国籍のクルーズ客船が寄港する回数は2023年度、過去最も多いレベルになりそうです。

4月12日の広島港・宇品外貿ふ頭です。船上の旅を優雅に楽しむ乗船客たち…。

入港したのは、2隻の外国クルーズ客船です。東京を出港し、全国の都市に寄港しながら再び東京に戻るツアーの途中で広島に立ち寄りました。

外国籍のクルーズ客船が広島港を利用する回数は、コロナ禍前の2019年度の50回をピークに一時はゼロまで落ち込んでいました。しかし、今年度はすでに70回の利用予約が入っているということです。

広島県によりますと、今後、キャンセルが出る可能性はありますが、現時点で今年度の予約数は2019年度の実績50回を大きく上回り、過去最高レベルの利用回数が期待できそうだということです。

外国クルーズ客船は午前8時ごろ入港し、平和公園や宮島などを観光したあと、その日の夕方に出港し、次の寄港地へ向かいます。12日も1隻が午後4時に広島を後にしました。

広島県は、広島市や廿日市市などと委員会を作って、外国人観光客が市内中心部に出やすいように無料のシャトルバスを運行しています。

また、県は今年度末までには宇品ふ頭に7億6000万円かけて観光客の待合所となる「クルーズターミナル」を新たに建設して、おもてなしに一層力を入れることにしています。

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