佐世保市長選 立候補予定者3人がオンライン討論会 子育て、地域活性化など語る

佐世保市長選の立候補予定者が政策を語り合うオンライン討論会。右上から時計回りに田中氏、宮島氏、橋之口氏

 任期満了に伴う佐世保市長選(16日告示、23日投開票)の立候補予定者によるオンライン討論会「みんなで政策かたらナイト」が12日夜あり、人口減少が進む地域の活性化や課題などについて議論を交わした。
 シンクタンク「長崎みんな総研」(鳥巣智行所長)が主催。立候補を予定する元大学助手の田中隆治氏(79)、市議の橋之口裕太氏(39)、前県議の宮島大典氏(59)が参加した。
 立候補予定者は「子育て・教育・文化」「産業振興・スタートアップ支援」「医療・福祉」など10の政策テーマから二つを選び、それぞれ時間内に発言。1巡目では全員が「子育て」を選び、給食費無償化などについて語った。
 2巡目で「産業振興」を選択した宮島氏は「海を生かした産業づくりが重要。九十九島観光などを振興する」と訴えた。橋之口氏も同じテーマで、農林水産業支援やブランド化などに取り組み「美食の街をつくる」と強調。田中氏は石木ダムに触れ「水力発電機能を持つハイブリッドダムにすれば地域振興に役立つ」と持論を展開した。
 立候補予定者は互いに質問し合ったほか、視聴者からの質問にも答えた。
 県立大佐世保校ではパブリックビューイング会場を設置。同大4年の築城里菜さん(21)は「立候補予定者の掛け合いで考え方の違いが見られて面白かった」と話した。
 討論会の様子は同総研のサイトから再生できる。

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