ゴミから見つかった現金364万円…持ち主見つからず“市民のもの”に=静岡・富士市

2023年1月、静岡県富士市で回収されたごみの中から現金364万円が見つかった問題で新たな展開です。あれから3か月が経ちましたが、持ち主は見つからず、364万円は富士市民のものになりました。

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4月13日午後、富士警察署を訪れたのは、富士市の廃棄物対策課の職員。実はこの日、警察から現金364万円を受け取りました。

現金のイメージ映像

<発見現場にいた人>

「分別作業中に発見されました。プラスチックの中からポーチみたいなのがあって、その中に現金がありました。中まで見るという決まりがあるので、中まで確認したら現金が入っていた」

1月、富士市中之郷にあるプラスチックごみを扱う中間処理施設で回収されたごみの中から現金364万円が見つかりました。現金は古びた布製のセカンドバッグに入っていて、すべて1万円札、一部は10枚ずつで束ねられていたといいます。

富士市は、拾得物として警察に届け持ち主を探しました。これまでに「私が落とした」という申し出は数件ありましたが、バッグの特徴や落とした経緯が事実と合わないため、すべて落とし主ではないと判断されました。

結局、持ち主は見つからないまま12日で3か月が経過。13日時点で、現金の所有権は拾った富士市に移ったのです。思わぬ形で多額の現金が転がり込んできた富士市は「市民のために大切に使っていきたいです」とコメントしています。

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