静岡県伊東市の伊豆シャボテン動物公園では、いまサボテンの花が咲き始め、見頃を迎えています。園のシンボルでもあるサボテンを名物職員、真鍋憲一さんの案内でご覧いただきましょう。
伊豆シャボテン動物公園には、5つのサボテン温室があり、世界中に生息するサボテン約500種類を展示しています。
<伊豆シャボテン動物公園 真鍋憲一さん>
「こちらはツキカゲマルというサボテンです。今、花の見ごろを迎えています。こちらの方はメキシコを主な原産地とするサボテンになります。小さな花を頭の周りに花輪のように咲かせるのが特徴です」
<神谷修二記者>
「かわいいですね」
<伊豆シャボテン動物公園 真鍋憲一さん>
「とても可憐な花でありまして、花が咲くとたくさんのお客さんが見てくださいます」
「サボテン博士」と呼ばれている真鍋憲一さんは、園のサボテンを33年に渡って管理し、独学でサボテンの研究をしています。
<神谷修二記者>
「けっこう咲いていますね」
<サボテン博士 真鍋憲一さん>
「たくさん咲いております。こちらは『雪晃(せっこう)』という名前のサボテンです。このオレンジ色のろうそくを灯したような鮮やかな花が特徴のサボテンです。ちなみに「セッコウ」というのは雪に晃ると書きまして、この白いとげが雪みたいに白い形からこの名前がついています。ブラジルあたりに咲いているサボテンですね。このセッコウは特に乾燥したところに生えているのですが、1年のうちごくわずかに雨の降る時期、雨期がございます。サボテンたちはその雨期になってくると花を咲かせて来るようになるのです」
こちらは「レブチア属」と言われる、小ぶりなサボテンを集めた展示スペースです。
<伊豆シャボテン動物公園 真鍋憲一さん>
「白雪姫というレブチアです。レブチア属にしては珍しい白い色を咲かせます。伊豆シャボテン動物公園で新しく植え込んだばかりのサボテンです。白花のレブチアというのは私の知る限りでは初めて見たものです。いずれも可憐な花をラッパのようにサボテンの横から咲かせるのが特徴です。とてもかわいいものです。世界にはこんな不思議な植物もあるんだという、現地のサボテンが生えている雰囲気を想像しながら世界の不思議さを味わってもらえたらありがたいと思っています」
サボテンの花は、これから200種類3000点が次々と開いていき、5月初めくらいまで楽しめるということです。