愛らしく風に揺れ 絶滅危惧種のオキナグサ開花 塩谷の鬼怒川河川敷【動画】

赤紫色の花と綿毛を付けたオキナグサ=14日午前10時15分、塩谷町大久保

塩谷町大久保の鬼怒川河川敷で絶滅危惧種の多年草オキナグサが見頃を迎え、赤紫色の花と綿毛が春風に揺れている。

 オキナグサは花が下向きに咲いた後、果実が綿毛のようになる。白髪の翁(おきな)の頭のように見えることが名前の由来とされ、同町希少植物保護条例で保護されている。

 同町上平の「ふれあいの里しおや」から東約800メートルの河川敷に約4千株が群生する。開花時期の株の高さは約15センチ。住民組織「大久保まちづくり推進委員会」によると花の開花は終盤で、5月上旬にかけて次々と綿毛の状態になる。

 14日は地元住民らが生育状況を確認し、風に揺れる様子を写真に収めていた。同推進委の和気忠永(わきちゅうえい)委員長(79)は「うつむいて咲く姿がかわいらしい。踏まないよう気を付けて見てほしい」と話した。

© 株式会社下野新聞社