こいのぼり約100匹 春風に泳ぐ 長崎・諫早の真崎川

こいのぼりを見上げる孫と祖母=諫早市、真崎川

 長崎県諫早市真崎町の真崎川に子どもたちの健やかな成長を願うこいのぼり約100匹が飾られ、川面を渡る春風を受けて悠々と泳いでいる。
 各家庭などで不要になったこいのぼりを譲り受け、地元住民でつくるボランティアグループ「真崎川を愛する会」が主体となり、真崎町町内会が15年以上前から、5月5日のこどもの日を前に飾り付けている。
 市立真城小近くの川の両岸に立てた柱の間約15メートルに、赤や青、金などの大小さまざまなこいのぼりを掲げた。空に舞う様子を写真に収めようと、多くの親子連れらが撮影を楽しむ姿などが見られる。西栄田町から孫の蓮太郎ちゃん(4)を連れて妻と訪れた川村幸一さん(73)は「毎年この風景を見るのが楽しみ。(孫は)自由にのびのびと育ってほしい」と笑顔を浮かべた。
 設置は5月6日までの予定。真崎川を愛する会の坂本富士夫会長(72)は「会員の高齢化が課題だが、子どもたちが楽しめる憩いの場所として、できる限り続けていきたい。もし自宅で使わなくなった、こいのぼりがあれば譲ってほしい」と呼びかけている。

© 株式会社長崎新聞社