創立60周年のマクラーレン、トリプル・クラウン達成車を模したインディ500特別リバリーを発表

 マクラーレン・レーシングは4月14日、2023年のインディアナポリス500マイルレースに参戦するアロウ・マクラーレンの3台の特別リバリーを発表した。チーム創立60周年を迎えるマクラーレンが過去に参戦した世界三大レースでの成功を祝い、それぞれのレースを制した際のカラーリング・スキームが採用されている。

 ル・マン24時間レース、F1モナコGP、インディアナポリス500マイルレースは世界三大レースと呼ばれ、これらをすべて制覇することは“トリプル・クラウン”と称され、四輪サーキットレースにおける最大の栄誉とも位置づけらている。

 今回のマクラーレンの特別リバリーは、1974年のインディ500におけるジョニー・ラザフォードの勝利、1984年のF1モナコGPにおけるアラン・プロストの勝利、そして1995年のル・マン24時間レースにおけるヤニック・ダルマス/関谷正徳/J.J.レートの勝利を記念し、当時のそれぞれの車両のカラーリングが反映されたものだ。

1995年のル・マン24時間で優勝した59号車マクラーレンF1 GTR(JJ・レート/ヤニック・ダルマス/関谷正徳組)

 アロウ・マクラーレンは2023年のインディ500に4台体制で参戦するが、このうち5号車のパト・オワード(ル・マン)、6号車のフェリックス・ローゼンクビスト(モナコGP)、7号車のアレクサンダー・ロッシ(インディ500)が、このトリプル・クラウンを祝う特別カラーリングをまとい、4月20日~21日にインディアナポリス・モータースピードウェイで行われるオープンテスト、そしてその後インディ500練習走行と予選、そして5月28日に予定される決勝レースを戦う。

 マクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンは「マクラーレンの60周年を記念して、歴史的な三冠達成を祝うこれらの象徴的な記念リバリーを発表できることを誇りに思う」と述べている。

「信じられないほどに素晴らしいルックスであり、我々のドライバーたちがこの車両でレースをするのを見るのが待ちきれない」

© 株式会社三栄