長崎県知事「批判受け止める」 県議選の一部候補応援

 大石賢吾長崎県知事は14日の定例会見で、9日投開票の県議選時の一部候補者への応援演説に政界関係者から批判が出ていることについて「しっかり受け止めたい」と述べた。
 知事は、昨年2月の知事選で推薦を受けた自民党県連の所属議員や今回の無所属候補のうち「大石県政に理解がある」と確認できた候補者から要請があれば、応援演説をしたと説明。ある無所属候補側が「要請をしていないのに知事が応援に来た」と話していたとの質問には「(そうした事実は)承知していない」と述べた。
 議員と知事はいずれも住民の直接選挙で選ばれ、議会が緊張関係を保ちながら県政を監視するという「二元代表制」に反する行為ではないかとの質問にも「そうは思わない」とし、「今後は緊張関係をつくり、共に県政を推進したい」と答えた。
 また東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業については「工程通り工事を進める」との考えを改めて示した。強制収用した耕作地での工事が始まり、反対住民との対立が深まる状況にも「現地の方の理解を得る努力を続けたい」と述べた。

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