15日(土)は低気圧や前線の影響で、沖縄から北日本の広い範囲で本降りの雨が降っている。16日(日)になると、この低気圧や前線は東の海上に抜けるため、沖縄から東北では晴れ間が戻る見込み。ただ、晴れても油断は禁物だ。
寒気流入 晴れていても天気急変のおそれ
今度はこの時季としては強い寒気を伴った低気圧が近づく見通し。西日本から東日本を中心に、晴れていても大気の状態は非常に不安定となりそう。昼前から夜を中心に、局地的に積乱雲が発達し、急な強い雨、落雷、竜巻などの激しい突風やひょうが降るおそれがある。
落雷への対策例
晴れ間があっても急に雷の音が聞こえてきたり、急に冷たい風が吹いてきたら天気は急変するサインとなる。また、真っ黒い雲が近づいてきた場合も注意が必要だ。頑丈な建物内に移動し、安全確保に努めたい。
外出中、万が一近くに安全な場所がない場合は、電柱や樹木など高い所からは4メートル以上離れた場所に退避し、できるだけ姿勢を低くした方がいいだろう。
竜巻への対策例
竜巻のような渦巻き状の雲を見かけた場合も、すぐに頑丈な建物内に入るよう努めたい。また、窓ガラスの破片や飛来物を避けるために、建物内では窓から離れ、雨戸やカーテンを閉めてテーブルの下などで竜巻の通過を待つとよさそうだ。
降ひょうへの対策例
また、ひょうが降るおそれもあるため、農作物や農業施設の管理にも注意が必要。加えて、ひょうが降る場合は車が大きく傷つくおそれがあるため、布や毛布などで車体を覆ったり、丈夫なカーポートや車庫などで車体を守るといいかもしれない。
なお、大気の非常に不安定な状態は17日(月)にかけても続く可能性があるため、空模様の変化に気を付けて過ごしたい。
(気象予報士・鈴木悠)