茨城・境小に人工芝校庭 県内初、完成祝う サッカー場や50メートル走路

真新しい人工芝の校庭で遊ぶ児童ら=境町

茨城県境町が整備を進めていた町立境小の校庭が人工芝に全面改修され、記念式典が12日開かれた。町教委によると、県内の公立小中学校の校庭が人工芝生化されるのは初めてという。けが防止など児童の安全向上や、スポーツ活動が活発化すると期待されている。

完成した人工芝の校庭は約3374平方メートル。陸上競技用の120メートルトラックと直線50メートル走路(各6レーン)を備え、トラック内にサッカーコート(54メートル×36.5メートル)がある。総事業費は約5900万円。国の学校施設環境改善交付金約1082万円を活用した。

式典には、橋本正裕町長や倉持功町議会議長、半村登県議らが出席。石井俊之校長は「人工芝生により運動が苦手と感じている児童がけがを恐れずにスポーツを楽しめる。子どもたちの運動能力の向上につながる」と謝辞を述べた。

今月20日から毎週木曜(1~3年対象)と毎週金曜(4~6年対象)に同校児童を対象にサッカー教室(無料)を開く。2学期以降は町内の全小学校で開催する方針。

この日は、式典後の記念イベントとして、町の地域おこし協力隊員を務める社会人サッカークラブ「境トリニタス」の三浦綾介選手、山口紘生選手、加藤颯生選手ら5人が立ち会い、2年生約70人が真新しい人工芝の上でサッカーを楽しんだ。小林アシュリンカウルさん(7)は「フワフワで気持ちいい。サッカー教室に参加するのが楽しみ」と笑顔を見せた。

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