JR線の高架化 線路の切り替え工事 公開 広島市東部の立体交差事業

広島市の東部地域でJR線を高架にする事業で16日夜、線路の切り替え工事が報道公開されました。

近藤志保 記者
「現在、午後8時36分です。これから最終列車まで広島駅と海田市駅の間の上り線をストップして大規模な工事が行われます」

この事業は、府中町から海田町の間の線路のうち、およそ5.1キロを高架線路にする計画です。大きく東西に区間を分け、おととしから本格的な工事が始まりました。

近藤志保 記者
「新しい線路に切り替えるため、古い線路を切断しています」

16日夜、雨の降る中、始まったのは、立体交差事業の前半区間となる向洋エリアの上り線の線路を移設する作業です。

近藤志保 記者
「作業員の人力でテコの原理を使って線路を動かしています」

線路の高架化によって、全体では16か所の踏切が取り除かれるということで、交通渋滞や騒音、事故などが少なくなり、安全面の向上が期待できるとされています。

JR西日本 大阪工事事務所 森清裕与之 次長
「(高架化によって)踏切がなくなることによる安全な街、線路をはさんで両側の街が一体的な街づくりができる。そういった街づくりに貢献できるものと思います」

全体の高架化は、2037年ごろを見込んでいます。

© 株式会社中国放送