移住支援へサイト 茨城・河内町が情報発信 町勢要覧も刷新

ポータルサイトの画面と刷新された町勢要覧=河内町役場

移住定住を促そうと、茨城県河内町は情報発信のポータルサイトを開設した。住宅取得の補助をはじめとする支援策を案内するほか、町の長所も取り上げる。町勢要覧も刷新し、併せてPRを進めていく。

ポータルサイトは町ホームページ(HP)からアクセスできる。住宅の建築・購入を最大で80万円補助したり、第2子の出産で50万円(第3子以降は100万円)を支給したりする事業を紹介する。子育てを巡り「五つのゼロ」として、学校給食費の無償化を含む町の強みもアピールする。このほか、生活や育児に関わる各種制度を網羅した一覧に加え、都内と比較して安い土地価格など金銭面のメリットも掲載した。

町勢要覧も大幅にリニューアルした。町の暮らし、自然、産業、教育といった分野を広く伝える。それぞれ異なった特色を持つ各地区の魅力も説明する。町に移住した人たちのインタビューも収録し、移住の意欲を高めてもらえるよう工夫を凝らした。簡略版のパンフレットも制作。いずれも町施設で配布している。町HPとポータルサイトからもダウンロードできる。

町は昨年、全域が過疎地域に指定された。野沢良治町長は「人口減少の中で、特に若い世代の移住と定住を推進したい。少しでも人を町に呼び込めれば」と強調した。

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