9番手走行も転倒リタイアの中上貴晶「ヘレスに向けて気持ちを切り替えたい」/第3戦アメリカズGP決勝

 4月16日、2023年MotoGP第3戦アメリカズGP MotoGPクラスの決勝がアメリカのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)はリタイアで終えている。

 中上は、土曜日に行われたスプリントレースでは13位でフィニッシュし、メインとの決勝レースでは13位を凌ぐシングルフィニッニュとポイント獲得に意欲を見せていた。決勝前最後の走行となる朝のウォームアップでは周回を重ねるごとにタイムを更新し、最終的には2分04秒871の10位で終えて最後の調整を行った。

 迎えた決勝レースは気温22度、路面温度43度のドライコンディションで行われ、中上はフロントにハード、リヤにソフトタイヤを選択して挑んだ。17番グリッドからスタートし、オープニングラップで前方の2台が転倒したことにより15番手へとポジションを上げる。

 その後もさらに上位勢に転倒があり、中上はポイント圏内の9番手までポジションを上げることになる。しかし、12周目の1コーナーで単独での転倒を喫してしまい、惜しくもリタイアで終えている。

 目標にしていたシングルフィニッシュとポイント獲得圏内を走っていただけに、中上にとって悔しいレースとなってしまった。2週間後に行われる第4戦スペインGPの舞台ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトは、中上が得意としているサーキットだ。そのため次戦は今回の雪辱を晴らす、巻き返しのレースを見せてくれるだろう。

■LCRホンダ・イデミツ中上貴晶(決勝:リタイア)
「昨日のスプリントレースとコンディションが変わり、とてもタフなレースになりました。路面温度も低く、そのために転倒も多いレースでした。残念な結果に終わりましたが、次のヘレスに向けて気持ちを切り替えたいです。次戦も全力で挑みます」

中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)/2023MotoGP第3戦アメリカズGP 決勝

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