「富士山に一番近い !」田子の浦港に初の外国クルーズ船 海の玄関口PRへ本腰=静岡

静岡県富士市の田子の浦港に4月17日朝、外国のクルーズ船が初めて入港しました。富士市は「富士山に日本一近い港」を打ち出して、外国人観光客の呼び込みに力を入れていこうと動き出しました。

<中井秀カメラマン>

「田子の浦港にスターブリーズという豪華客船が着岸しました」

富士市の田子の浦港に姿を現したアメリカのクルーズ客船、スターブリーズ。全長は約160mで、観光客約300人が乗り、全室がスイートルーム。1961年の開港以来、初めての外国クルーズ船の入港を祝い、地元の人たちが、吉原祇園祭のお囃子や大漁旗で出迎えます。

<地元住民>

Q.田子の浦港にこれだけの船が入ってくるのは経験ありますか?

「初めてじゃないの。すごいよね。いいねぇ」

「中を見てみたい」

Q.お船見てどうですか?

「たのしい」

<金原一隆記者>

「客船からスポーティーな自転車が降ろされています。乗客を見るとサイクリングのジャージ姿です」

今回の船旅は、アメリカの自転車メーカーが主催した「ジャパンサイクルクルーズ」。16日に東京を出港して、国内9つの港でサイクリングを楽しむ11日間のツアーです。チケットは完売しています。

<富士市港湾振興室 福永正幸室長>

「お客様の多くがサイクリストということで、『富士山から一番近い田子の浦港』を寄港地として選んでもらえた」

<ロサンゼルスから来たツアー客>

Q.何の写真撮りたい?

「もちろん富士山。何千年もの歴史があって素晴らしい(経験になる)」

<オーストラリアからのツアー客>

Q.写真を撮るのは?

「富士山、海、日本の美しいものすべて、あと桜」

クルーズ船の乗客たちは次々と自転車で漕ぎ出していきました。

富士市の田子の浦港は主に石炭などが下ろされる「工業港」。富士市では、「富士山に一番近い港 田子の浦港」という新しい看板を掲げ、静岡旅の海の玄関口として海外の観光客向けにPRしたい考えです。

<富士市産業政策課 港湾振興室 福永正幸室長>

「世界遺産でもある富士山でありますから、インスタなどSNSでアップしていただいて、富士市いいところだと外国の方にPRしてもらえれば」

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