福井県美浜町の耳川で天然アユの遡上が本格化している。4月17日は河口から500メートルほど上流で、体長8センチほどの稚アユが堰を越えようと水面からぴちぴちと跳ね、銀鱗を輝かせていた。
耳河川漁協によると、今年の遡上は3月中旬から始まり、数は例年の2、3倍という。冬場の雪で水温が下がり稚アユを食べる魚が海岸に近づかなかったためではないかとみている。
同漁協では遡上の定着に向け、耳川のアユから採卵し人工授精、ふ化させて、稚魚を川に戻す取り組みを4年前から行っている。竹本秀人組合長(67)は「釣り客は天然を喜ぶのでたくさん上がってきてうれしい」と話していた。
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耳川のアユ釣りは6月10日に解禁される。