マンチェスター・ユナイテッドが「獲得大失敗」した最強スター7名

世界で最も経済的に恵まれたクラブであるマンチェスター・ユナイテッド。これまで多くのスター選手たちを引き付けてきた。

しかしながら、その一方で獲得に失敗してしまった選手たちも…。今回はそんな「マンチェスター・ユナイテッドが取り逃したスーパースター」を『Planet Football』からご紹介する。

ロナウジーニョ

2002年の日韓ワールドカップで大活躍をし、パリ・サンジェルマンからバルセロナに引き抜かれたロナウジーニョ。その後の活躍についてはなんの説明も必要ないだろう。

ただ、バルセロナだけではなく、マンチェスター・ユナイテッドも彼の獲得を熱心に狙っていた。ただそれに失敗してしまったこともあり、同じブラジル代表のMFクレベルソンを引き入れることになった。もちろんそれはあまり成功しなかったが…。

とはいえもしロナウジーニョが来ていたらクリスティアーノ・ロナウドが若くして大ブレイクすることもなかった可能性も…。

ギャレス・ベイル

サウサンプトンでサイドバックからウイングにコンバートされた10代のギャレス・ベイル。その圧倒的なスピードと得点力で注目を集め、マンチェスター・ユナイテッドも獲得に動いた。

しかしながら彼は最終的にトッテナム・ホットスパーを選び、さらにレアル・マドリーへとステップアップ。UEFAチャンピオンズリーグを何度も制覇し、重要な試合で必ずゴールを決めた。

ベイルを取りそこねたユナイテッドはナニとアンデルソンを獲得した。投資としては高いものになったが、前者は比較的成功した取引になった。ユナイテッドは2013年にもベイルの獲得に乗り出したが、それも失敗している。

ラウール・ゴンサレス

レアル・マドリーのレジェンドであるラウール・ゴンサレス。彼が愛するクラブを離れるとき、アレックス・ファーガソン監督が獲得を検討したという。

ラウール・ゴンサレス自身もそれに関心を示していたものの、最終的にマンチェスター・ユナイテッドはマイケル・オーウェンをニューカッスルから先に獲得してしまったため、契約交渉を打ち切ることになった。

そしてベテラン二人を同時に加えることを避け、カルロス・ケイロスの助言によってポルトガルから謎のFWベベを獲得している。

マヌエル・ノイアー

2016年、アレックス・ファーガソンは『Sky』に対して「デ・ヘアではなくマヌエル・ノイアーを獲得しようとしていた」と明かしている。

ファーガソン自身はノイアーを求めていたものの、GKコーチのエリック・スティールがダビド・デ・ヘアを非常に気に入っており、断固としてその要求を曲げなかったとのことだ。

「ノイアーは完全に成熟しており完璧だと言ったが、エリックは頑固だった。その後私も彼と一緒にバレンシア戦でデ・ヘアをチェックしたが、エリックの言っていたことは間違いなかった。しかもすでに両親との関係を築き上げていた」とファーガソンは話していた。どちらが良かったのかは甲乙つけがたいところ。

エデン・アザール

アレックス・ファーガソン監督が2012年に『RMC』に語ったところによれば「私はリールとリヨンの試合を見に行った。そしてもちろんアザールを追いかけた。彼は素晴らしい選手だった。特に最初の10ヤードの加速がすごいと思った」とのことだ。

アザールにはマンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティからもオファーを受け取っていたそうだが、最終的にはチェルシーを選択。のちに彼は「悩んだが、チェルシーのほうが最高のプロジェクトを持っていると思った」と明かした。

そしてファーガソン監督は、ボルシア・ドルトムントから獲得した香川真司の入団会見において「価格や代理人への報酬が高すぎるアザールからは撤退した」と話し、アザールよりも香川真司に価値があると結論付けたことを明かした。

トーニ・クロース

トーニ・クロースをマンチェスター・ユナイテッドが狙っていたことは非常に有名だ。2018年にデイヴィッド・モイーズ監督が明かしたところによれば、「彼は私と一緒にマンチェスター・ユナイテッドに来ることにすべて同意していた。妻も理解していた」とのことだ。

ただ御存知の通りトーニ・クロースはこのタイミングでマンチェスター・ユナイテッドに移籍することを避け、バイエルン・ミュンヘンで更に1年を過ごし、その後レアル・マドリーへ加入した。

マンチェスター・ユナイテッドはさらにセスク・ファブレガスとサミ・ケディラの獲得に失敗したため、最終日にマルアヌ・フェライニを獲得している。

アーリング・ハーランド

ノルウェーで生まれたスーパーストライカーのアーリング・ハーランド。現在マンチェスター・シティでゴールを量産し続けている彼であるが、2020年1月にはマンチェスター・ユナイテッド加入が近づいていたという。

かつてモルデでオレ・グンナー・スールシャール監督とともに戦っていたこともあって交渉は進んでいたそうだが、代理人の故ミーノ・ライオラ氏の要求をクラブ側が拒否したため、契約締結には至らなかったという。

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その移籍マーケットでマンチェスター・ユナイテッドはブルーノ・フェルナンデス1名のみを獲得した。それ自体は非常に成功だったが、ハーランドも来ていたらどうなっていたが…。

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