南九州四県対抗選手権県予選 バスケットボール女子 攻守で技術の高さを見せつけた大分が頂点に 【大分県】

第77回南九州四県対抗バスケットボール選手権県予選

決勝 4月16日 レゾナック武道スポーツセンター

大分86(19-20、25-12、19-22、23-23)77明豊

新チーム始動から快進撃を続ける大分。県高校新人大会で3連覇を達成した後に行われた南九州四県対抗バスケットボール選手権県予選では、個々の技術やシュート力など持ち味をそのままに、ボール保持者へのプレッシャーやパスカット技術などディフェンス力の向上を見せる戦いで優勝した。

明豊との決勝戦は、終始落ち着いたプレーで着実に得点を重ねた。キャプテンでエースの緒方梨乃(3年)がチーム得点の半数以上の44得点を決めたが、誰もが得点を狙えるオフェンス力が強化されていた。井場田卓監督は「上位大会ではエース一人の力では勝ち上がれない。技術の高い選手が多いからこそ、全員が得点を意識する練習を重ねてきた」と話す。緒方以外のメンバーも「自分が得点源になる」という意識が見える戦いで得点を積み上げた。また、メンバーチェンジをしても戦力が下がらない選手層の厚さも健在で、個々の技術を集約した全員バスケで戦い抜いた。

決勝戦で44得点を決めた緒方梨乃

課題は終盤に連続で3点シュートを許してしまったこと。井場田監督は「まだまだ詰めが甘い。最後まで守り抜けるディフェンス力を強化したい」と振り返る。4月から監督が代わり、ディフェンスをゾーンからマンツーマンに変更した。守備から攻撃への切り替えがスムーズになり、決勝戦では勢いに乗って点差を引き離したが、40分走り抜く体力はまだない。キャプテンの緒方が「県内では圧倒して全国に行きたい。そのためにはディフェンス力をもっと上げる必要がある」と話すように、チーム全体で守備の意識が高まっている。

個々の技術力の高さは県内トップクラス。さらに、中学から築いてきたチームワークも武器だ。試合ごとに課題を見つけて全員で向き合い、克服してさらに上へ。常勝チームとなった彼女たちの勢いは、さらに加速していく。

選手層が厚くなった大分

(黒木ゆか)

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