釜石に中学生審判員が誕生 国際大会やプロ野球が目標

野球審判講習会で力強くアウトを宣告する金野悠人さん

 釜石市野球協会(奥村忠雄会長)に初の中学生審判員が誕生する。唐丹中2年の金野(こんの)悠人(はると)さんが岩手県協会の講習会を修了し、その第一歩を踏み出した。小学校3年で野球を始めて以来、球場やテレビ中継で見る審判員に憧れてきた。今後は市協会に登録して経験を重ね、「将来は国際大会やプロ野球でジャッジしたい」と夢を広げる。県内では審判員の高齢化が進んでおり、関係者も「期待の星」と注目する。

 「He is out」。15日に大槌町営球場で開かれた沿岸中(なか)ブロックの全日本野球協会(BFJ)3級認定講習会。クロスプレーに素早く回り込み、金野さんが右手を挙げて宣告。野球スポ少の保護者ら約50人に交ざり、フレッシュな声を響かせた。

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