LRTケーブル窃盗で対策会議 県警や宇都宮市、芳賀町 情報共有し対策強化

LRTの電力ケーブルの窃盗被害を受けて開かれた防犯対策会議=19日午前、県警本部

 宇都宮市内で3〜4月、次世代型路面電車(LRT)の軌道施設の電力ケーブルが盗まれる被害が相次いだことを受け、県警や同市、芳賀町は19日、県警本部で「LRT防犯対策会議」を初開催した。被害状況などを情報共有し、パトロールや設備など防犯対策の強化を決めた。

 市内では3月20日、軌道脇の側溝に格納された電力ケーブル約300メートル分が切断されているのが見つかった。4月6日にも軌道施設の電力ケーブル約570メートル分が盗まれているのが発覚。被害総額は計約1600万円に上り、県警は窃盗事件として捜査している。

 会議には県警や同市、同町の担当者ら約20人が参加し防犯対策を話し合った。

 非公開の会議後、県警生活安全企画課の黒嶋聡犯罪抑止対策官は「人の目などで犯行をしづらくする必要がある。今後も連携し、さらなる被害の防止に取り組みたい」と強調。同市建設部の荒川慶弘LRT担当参事は「今回の会議を受けて防犯体制を見直し、実行していく」と話した。

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