サミットに向けて宮島で工事 無許可で舗装 広島県が陳謝 

広島県は、宮島の道路で実施したサミット関連の工事で、許可を得ず舗装をしていたことを明らかにしました。

工事をしていたのは、宮島のフェリー乗り場から包ヶ浦を結ぶおよそ2.7キロの県道です。

劣化していたアスファルトの部分を全面的に取り除き、新たな舗装を敷いていました。宮島は、来月の広島サミットで首脳などが訪問する可能性があることから、県が舗装補修工事をしていました。

県によりますと、宮島でこのような工事をする場合、文化財保護法に基づいて廿日市市に現状変更許可を申請しなければいけません。去年9月に開かれた1回目の協議では、廿日市市から許可申請が「不要」との回答でした。ただ、その後の協議では「必要」だと判断されたものの、申請しないまま工事に着手したということです。

広島県 土木建築局土木整備担当 長田和久 部長
「結果としては『必要』だというのが最終的な結論なので、それにしたがって適切に判断するべきだった」

県は、今後、関係者へ聞き取り調査をするとともに、法令順守の徹底を図っていきたいとしています。

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