4月19日の静岡市は、真夏日に迫る暑さになる予報でしたが…、実際は23.5℃と、予想を4℃以上下回りました。なぜ、気温が上がらなかったのか、その要因は、「雲」と「風向き」にありました。
＜滝澤悠希キャスター＞
「きょうは気温がグーンと上がる予報だった静岡市。ただ実際は、日差しは少なく風もあって、すごしやすい陽気です」
18日の時点で予想最高気温が28℃だった静岡市。しかし19日の最高気温は23.5℃で、予想を4.5℃も下回る結果に。そのほか、浜松市で23.3℃、三島市で23.8℃など、初夏の陽気ではありましたが、極端な暑さにはなりませんでした。
＜街の人＞
「暑くなるというので、この格好で来たら、意外ともう一枚あっても良かった」
「もう最高、気持ちいい、風も太陽もいい」
静岡市葵区のカフェ、ANDCHILLでは、暑さの影響でアイスコーヒーの売れ行きが伸びると見ていましたが、実際は…。
＜ANDCHILL店員 上山克基さん＞
「アイスコーヒーの仕込みを多くしていたが、気温がそこまで上がらなかったので、ホットとアイスの売れ行きは半々だった」
一方、今後の暑さに備えて、早くから準備を進めている店もあります。
＜滝澤キャスター＞
「静岡市の商業施設です。小売店の入り口付近では…、かなりの数ですね、日傘がずらりと並んでいます」
静岡市葵区のハンズ静岡店では4月から、日傘の販売コーナーを店内のメインスペースに設置。その品ぞろえは、例年のこの時期の倍にあたる約500種類です。
＜ハンズ静岡店 澤田智樹さん＞
「日差しの強い日も続いてきていてUV対策を気にかけているお客さんもいるので、例年よりも早めの展開をしている」
また、コロナ禍が落ち着き、外出の機会が増えることを見込んで2023年は、“デザイン性の高い”日傘が売れるとみています。
＜ハンズ静岡店 澤田智樹さん＞
「自分の服装に合わせていただいてもいいし、カバンに合わせて日傘もおしゃれのアイテムとして使っていただければ、より一層楽しめる」
では、なぜ気温が上がらなかったのか、田中気象予報士は、「雲」と「風向き」が要因と話します。
＜田中健太郎気象予報士＞
「（ポイントは、）2つ。1つは予想よりも雲が広がってしまったこと。もう1つはきのうの予想と風向きが異なった。フェーン現象と言って、南西から山を越えた熱風がきょうやってくる予想だったが、実際は北東からの風が吹いて、気温が上がらなかった」
