弘法大師空海生誕1250年記念 栃木・大田原の5寺院で護摩巡り

護摩巡りを前に執り行われた住職ら5人による法楽

 弘法大師空海(くうかい)の生誕1250年を記念し、栃木県大田原市の明王寺(黒羽向町)や威徳院(湯津上)など地元の真言宗智山派の5寺院が23日から「五つ寺護摩巡り」を始める。住職5人が各寺院を巡って護摩をたき、家内安全や商売繁盛など全ての願いを護摩本尊に祈願する。明王寺の近藤隆俊(こんどうりゅうしゅん)住職(75)は「生誕1250年というおめでたい年に巡り合える人は限られている。ぜひ皆さまに参拝していただきたい」と呼びかけている。

 護摩巡りは、23日に要金寺(那須塩原市金沢)、5月7日に明王寺、6月4日に不動院(久野又(くのまた))、7月23日に威徳院、8月27日に龍泉寺(山の手2丁目)で開催する。

 護摩巡りに合わせ、空海と5寺院をモチーフにした特製台紙を制作し、御朱印も用意した。台紙のイメージイラストは、世界中で壁画を残す活動などを展開する画家ミヤザキケンスケさんに依頼。中央に描かれた空海を囲うように、各寺院の本堂・護摩堂や護摩本尊などをあしらっている。

 特製台紙は縦20センチ、横40センチの二つ折りで、イメージイラストと集めた御朱印が見開きで鑑賞できる仕様になっている。

 今月15日には、開催を前に各寺院の住職らが威徳院に集まり、法楽を執り行った。同院の青龍寺弘範(しょうりゅうじこうはん)住職(59)は「世の中を少しでも明るく照らし、地元の寺院を身近に感じてほしい」と話している。

 特製台紙は1部千円。開催寺院で購入できる。御朱印料は500円で、頒布期間は23日~12月31日。(問)事務局の同院0287.98.2100。

五つ寺護摩巡りの特製台紙のイメージイラスト

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