メイプル月内の取得困難 奥州市、地権者の手続きに時間

 奥州市が土地と建物の取得を目指す商業施設メイプルについて、一部地権者の手続きに時間がかかり、今月中の取得が困難な見通しとなった。最短で5月中となる見込み。運営会社の土地と建物は破産後に競売、他の地権者の土地は売買契約での取得を前提に協議を続ける。

 4月末の閉店前の取得を想定していたが、地権者の1法人が売買の意向決定に手続きを要するため、順調に進んだ場合でも1カ月程度かかるとみられる。

 5月分の賃貸借契約などは現状の予算内で対応し、入居する公的機関は閉店後も継続。取得が6月以降にずれ込む場合は、契約再延長のための補正予算案を提案する方針だ。

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