小岩井駅舎、活性化の拠点に 5月以降改修し、滝沢市へ譲渡

㊤改修後、滝沢市に譲渡される小岩井駅の駅舎 ㊦新駅舎のイメージ図(JR盛岡支社提供)

 JR盛岡支社(久保公人支社長)は田沢湖線小岩井駅(滝沢市大釜風林)の駅舎を改修し、滝沢市に譲渡する。同支社によると岩手県内初で、冬ごろまでに工事を終える予定。市は築100年を超える建物を保存しつつ利便性向上を図り、地域活性化に向けて活用する。

 同駅は1921(大正10)年に建築され、木造平屋建て床面積87平方メートル。3月のダイヤ改正に伴う無人化で、半分ほどの広さの事務スペース部分が使われていない状態となっている。

 JR盛岡支社は待合室のリニューアルや外壁の塗り替え、屋根ふき替え工事などを5月以降に始める。広さは従前と同規模になる予定。市は地元住民の声を踏まえ▽手狭な待合室の拡張▽フリースペースの確保▽レトロな雰囲気の維持―などを要望している。

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