横浜で「旭オープンガーデン」初開催 個人宅など43カ所一般公開、5月28日まで

丹精込めて造った庭を紹介する畠山夫妻=横浜市旭区

 バラ1本から始まった自慢の花壇は、今ではエビネランやカサブランカといった約15種類の色とりどりの草花であふれている。

 1976年に横浜市旭区上白根に越してきた畠山夫妻。庭造りの専門知識はなかったが、近所の人に本をもらったり、知人に習ったりしながら手探りで進めてきた。子育てを終え、夫の利孝さん(78)の定年退職を機に、本格的な庭造りに取り組むようになったという。

 「季節ごとにいろいろな花が見られたらと思って、四季折々の花を植えてみたくなった。花は手をかけると、それだけ応えてくれるし、頑張って咲いてくれる。それが生きがい」と妻の与志子さん(73)が言えば、利孝さんも笑ってうなずいた。

 畠山家の自慢はもう一つある。半世紀近く家族を見守ってきた温州みかんの木だ。1年に約200~300個ほどの実を付けるという。手塩にかけた草花を見つめながら、与志子さんは「5月上旬にはバラが見頃。ぜひその時に見に来てほしい」と笑顔で語った。

 同区で個人宅や公園花壇など43カ所を一般公開するイベント「旭オープンガーデン」が初開催されている。5月28日まで。4月21~23日と5月19~21日の両期間は一部の庭に入ることができる。詳細は市ホームページ。

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