さだまさしさん、歌やトークで魅了 ナガサキピースミュージアム20周年 長崎で記念コンサート

数々の名曲で観客を魅了するさだまさしさん=長崎ブリックホール

 長崎市出身のシンガー・ソングライターさだまさしさんが発起人となり、同市松が枝町に2003年開館した平和情報の発信施設「ナガサキピースミュージアム」の20周年を記念した、さださんのコンサートが19日、同市茂里町の長崎ブリックホールで開かれた。同施設を運営するNPO法人「ナガサキピーススフィア貝の火運動」の関係者やファンら約2千人が詰めかけ、さださんの歌やトークで盛り上がった。
 ミュージアムはさださんが1995年に提唱した募金運動で建設資金が集められ、2003年4月19日に開館。20年間に絵画、写真や戦争、核兵器、環境など300回余りの多彩な企画展示を行い、文化的側面から平和の大切さを訴えてきた。
 コンサートは同法人が主催、長崎新聞社などが協力。さださんは「北の国から」「精霊流し」など、おなじみのヒット曲を情感豊かに披露。曲の合間では、長崎弁を交えた軽妙なトークで観客の笑いを誘った。
 ミュージアム開館までの経緯などにも触れ「小さいけれど心のこもったミュージアムができた。建ったときはうれしかった」と話していた。

© 株式会社長崎新聞社