「いま僕はココにいます」Vol.165 日本で欧州ツアー

ひさしぶり。石川遼選手と一緒に(撮影/桂川洋一)

人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・29歳。2012年のプロデビューから活躍の場を海の向こうに求め、キャリアで足を運んだ国と地域の数は実に70に到達した。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕は日本にいます。茨城で試合に出場します。

中東、東南アジアを経由して日本へ

DPワールドツアー(欧州男子ツアー)は今週、「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」が、日本ツアーとの共催競技としてPGM石岡GCで開催されます。僕にとっては2019年11月の「カシオワールドオープン」以来、国内でのプレーは実に3年5カ月ぶりになりました。

3月の「マジカル ケニアオープン」を終えてから一時帰国し、右手首の痛みを癒やすためにも1カ月以上お休みしていました。ただ、静養場所は地元の三重だけでなく…、やっぱり海の向こうだったりして。ベトナムとタイ。東南アジアでリフレッシュしてきました。

本場ベトナムのフォー。ネギたっぷり、牛肉入り。個人的には世界一!

ハノイには古くから応援してくださるゴルフ仲間がいて。新型コロナ禍でしばらく会えないでいました。さっそく一緒にプレーして再開の喜びを分かち合い、会えなかったときも変わらずエールを送ってくださっていたことへの感謝も伝えられました。僕が一番好きなベトナム料理店のフォーも忘れずに食べてきました。

久々の国内ツアーという実感はあまりないのですが、久々に会えた日本人選手も多くいました。欧州の選手たちを日本で迎えるのもなんか不思議な感じ…。

仲良しの永野竜太郎選手と(撮影/桂川洋一)

そうはいっても、僕はマイペースを崩すことなく、開幕2日前の火曜日にコース入り。海外とは少し違う日本の芝の感覚を思い出すように調整してきました。ツンツン、上を向いている高麗芝からのアプローチはウェッジがボールの下をくぐる怖さもありますが、ボールをフェースに乗せやすいとも言えます。良し悪しですね。もちろん僕は日本育ちですから、素早く順応できるはずだと思っています。

この試合を楽しみにしてくれていた方は日本にも多くいて、「見に行くよ」とたくさん声をかけてくれました。両親の前でプレーするのも本当に久しぶり。良いプレーをしたい気持ちはいつも以上に強いです。きっとスコアの伸ばし合いになるコース。応援に来てくださる方にたくさんバーディを見せられるように頑張ります。

次の出場試合は日本での欧州ツアーになりそう

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン