工事遅れで開催断念のイモラに代わり、最終戦ポルティマオがダブルヘッダーに/ELMS

 ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズは、イタリア・イモラでのラウンドを中止し、代わって当初から予定されていたポルトガル・ポルティマオで2レース目を開催することを決定した。

 2023年のELMSは全6戦からなるカレンダーが発表されており、暫定エントリーリストでは日本人ふたりを含む42台が参戦を予定している。

 5月7日に予定されていた第2戦イモラ4時間レースは、サーキットの改良工事の遅れにより、当初日程での開催を断念することが4月11日にアナウンスされていたが、その後、イモラでのレースは今季は開催されず、2024年にカレンダーへ復帰する見込みであることが4月15日に発表された。

 そして2023シーズンについては、当初から10月の最終戦として予定されていたポルトガル南部のポルティマオに位置するアルガルベ国際サーキットでのイベントで2レースを行うことで、年間6戦のスケジュールを維持することとなった。

 ポルトガルでの最終戦は10月19日から22日にかけて行われ、既存の『ポルティマオ4時間レース』に、『アルガルベ4時間レース』が追加される形となる。

 当初はイモラ戦と同時期となる5月上旬の代替イベント開催が提案されていたというが、シーズン最終戦をダブルヘッダーとすることが最も適切な解決策であると判断された。

 また、併催されるミシュラン・ルマンカップとリジェ・ヨーロピアン・シリーズについては、第3戦アラゴン4時間レースのサポートレースとして開催される予定だという。

 ル・マン・エンデュランス・マネジメントのフレデリック・ルキアンCEOは「2023年のヨーロピアン・ル・マン・シリーズのカレンダーを変更することは残念だ」と述べている。

「今シーズン、イモラでイベントを開催するための解決策を見つけるためにあらゆることを試みたが、さまざまな国際的なカレンダーの関係で不可能であった」

「ELMSが2024年にイモラに戻ってくることは間違いないと確信している」

「我々は最終的に別の解決策を見つけ、ポルトガルでのシーズンファイナルにELMS史上初のダブルヘッダー開催を発表できることを嬉しく思う」

「ELMSのコンペティター、パートナー、そしてこの解決策に同意してくれたアルガルベ国際サーキットの管理者の協力と柔軟性に感謝したい」

「2023年のヨーロピアン・ル・マン・シリーズを締めくくるエキサイティングな方法となることは、間違いない」

 2023年のELMSは4月23日、スペインのバルセロナで開幕を迎える。

■2023ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ暫定スケジュール(2023年4月15日発表)

Rd. Date Event(Circuit)

Test 4月19~20日 バルセロナ

1 4月23日 バルセロナ4時間

2 7月16日 ル・カステレ(ポールリカール)4時間

3 8月26日 アラゴン4時間

4 9月24日 スパ・フランコルシャン4時間

5&6 10月19〜22日 ポルティマオ4時間&アルガルベ4時間

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