【DeNA】今永昇太が21日広島戦で今季初登板 WBC制覇の次は25年ぶり日本一へ 日本仕様に戻す微調整も

今季初先発へ最終調整を行い、報道陣の取材に応じる今永=横須賀市夏島町の2軍施設「DOCK」

 満を持して、“開幕”を迎える。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)から帰国後、2軍調整を続けていた横浜DeNAの今永昇太投手(29)が21日の広島戦(マツダ)で今季初登板に臨む。世界の頂に登り詰めてから約1カ月。次なる目標の25年ぶりの日本一へ、好調ベイスターズを加速させる。

 横須賀市夏島町の2軍施設「DOCK」で投手指名練習が行われた20日、今永は軽めのキャッチボールや瞬発系トレーニングなどで汗を流した。「先発のルーティーンを確認し直した。問題なく進めている」。WBCでは2番手以降で中継ぎの役割も担った。三浦大輔監督と話し合い、先発投手としてのメンタルづくりや調整法をもう一度、体に染み込ませてきた。

 「ボールが大きく感じ、縫い目が低くて軽い」と言うWBC球を扱っていたことによる副作用も、丁寧に取り除いた。「映像を見ても分からないが、フォームが少し大きくなっていた」。縫い目が高く指に深くかかるNPB球に戻り、リリース時の力の入れ方など微調整を繰り返したという。いわば、従来の日本仕様に戻す緻密な作業。その工程に時間をかけたのはいかにも今永らしい。

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