アメリカ女性、30年ぶり花巻再訪 思い出の地に新婚旅行

30年ぶりに花巻南高を訪れ生徒と交流するサラ・ダンリーさん(中央)と夫のニール・ホブソンさん(左奥)

 花巻市の姉妹都市米国ホットスプリングス市の留学生だったコネティカット州ハートフォードの弁護士サラ・ダンリーさん(43)が、30年ぶりに花巻市を訪れている。19日は夫の公務員ニール・ホブソンさん(42)と、当時1カ月間通った花巻南高(横坂貴校長、生徒568人)を訪問。新婚旅行先に選んだ思い出の地で生徒たちと触れ合い、両市の変わらぬ交流の継続を願った。

 同市中北万丁目の同校を訪れたダンリーさんらは教室や体育館、校庭をスマートフォンで撮影しながら巡った。当時参加した剣道部の練習を懐かしがりながら、部員に30年前の写真を見せるなどして交流。平野守人(しゅうと)さん(3年)は「海外を身近に感じた」、関根公雪(こゆき)さん(同)も「長い異文化交流の歴史を知った」と喜んだ。

 両市が姉妹都市となった1993年に留学したダンリーさんはホストファミリーと暮らしながら通学。帰国後も、50人ほどと文通するほど多くの友人をつくった。2019年に結婚し、新型コロナウイルス感染症の収束を待ち、再訪した。

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