遠野市新穀町の菊池隆さん(89)は22日まで、市役所本庁舎1階ロビーで最後の作品展を開いている。10代で絵筆を執り、大病を患っても描き続けた、人生がにじむ油彩画16点を展示。菊池さんは「90歳近くまで描き続けられ幸せだ」としみじみ語る。
ここ2年の作品が中心で、サイズは10~100号。「豪華さはないが庶民をモチーフにしていて好き」というオランダの画家フェルメールの作品を見ながら描いたものが7点と多い。米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手(花巻東高)の作品も手がけた。本塁打を打った瞬間、バットを放り投げての「確信歩き」、一球入魂の投球の3点に激励の思いを込め、「花巻東高にプレゼントしたい」と笑顔で話す。
午前8時半~午後9時で入場無料。問い合わせは菊池さん(080.1665.3045)へ。