ご当地ナンバーに「日光」 県内初の図柄入り 25年にも交付 日光と塩谷で

県内の自動車ナンバー

 国土交通省は21日、自動車用ナンバープレートに地域が希望する地域名を表示する「ご当地ナンバー」として「日光」を追加すると発表した。対象は日光、塩谷両市町内に登録される自家用車や事業用車。図柄入りプレートとなり、名産品や景勝地などを軸に12月末までにデザインが検討され、交付開始は2025年5月ごろを予定している。県内のご当地ナンバーは「那須」に続き2地域目となる。

 「日光」ナンバーを巡っては、同市が過去2回導入を目指したものの、単独自治体で要件の登録台数を満たせず断念していた。

 同市は22年5月、台数要件を満たすため隣接する鹿沼市と塩谷町に協議を打診。住民アンケートで反対多数となった鹿沼市は導入を見送った。塩谷町は賛成が上回り協議を進めた。

 2市町で、要件の複数自治体で登録台数5万台以上を満たし、同年11月、導入意向表明に関する要望書を県に提出した。県は今年3月、申込書を国交相に提出していた。

 国交省は今後、プレートに入る図柄の審査などを行う。図柄決定は24年以降になる見通し。

 日光市の粉川昭一(こなかわしょういち)市長は「日光ナンバーは長年の悲願であり、塩谷町の協力があってのことなので両市町の発展に向け今後もより連携していきたい」と話した。

 ご当地ナンバーは地域の知名度向上や観光振興を目的として06年に導入され、本県の「那須」など46地域に広がった。18年からは希望者向けに図柄入りプレートの交付が始まり、58地域で採用されている。

 同省は今回、日光のほかに北海道の「十勝」、東京都の「江戸川」、長野県の「安曇野」「南信州」、滋賀県の「彦根」の5地域の追加も発表した。

日光市役所

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