水郡線サイクルトレイン 利用可能、福島2駅追加

水郡線サイクルトレインの利用イメージ(JR東日本水戸支社提供)

JR水郡線の列車内に自転車をそのまま持ち込める「水郡線サイクルトレイン」の利用可能駅に、29日から磐城塙駅(福島県塙町)と磐城棚倉駅(同県棚倉町)の無人駅2駅が加わる。無人駅の利用可能駅を増やし、同線沿線地域の活性化やサイクリング需要の取り込みを図る方針。JR東日本水戸支社が21日発表した。

実施区間は上菅谷(茨城県那珂市)-磐城石川駅(福島県石川町)間と上菅谷-常陸太田駅(茨城県常陸太田市)間で、全7駅となる。現在は、利用登録を事前に済ませ登録証を乗車駅で駅員に掲示する仕組みだが、無人駅追加後は7駅全てで登録証は降車時に掲示し、無人駅の場合は駅員ではなく乗務員に見せて降車する利用方法に変更する。

同支社によると、利用可能駅間の距離が長い区間もあるため、サイクリストが無人駅を乗降に使えるようにすることで、乗客の増加を目指すという。

また、同支社は5月から、茨城県と福島県エリアの駅を起点として観光スポットを巡るイベント「駅からサイクリング」を開催する。無料アプリ「スポットツアー」をダウンロード後、アプリ内で「駅サイ」と検索すると、四倉・久之浜(福島県いわき市)や高戸小浜海岸(茨城県高萩市)などを巡るコースが表示される。好みのコースを選択して参加すると、地図上に観光スポットや自身の現在地が表示され、サイクリング後に道筋をたどることもできる。

同支社の担当者は「サイクリングと駅をかけ合わせ、旅の新しい選択肢になれば」と期待を込めた。

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