茨城・潮来 「一番星」早くも田植え お盆前出荷目指す

田植えが始まった一番星=潮来市上戸

茨城県潮来市上戸の水田で18日、極わせ品種「一番星」の田植えが早くも始まり、規則正しく植えられた苗が陽光に照らされながら春風にそよいだ。

一番星は、県が「あきたこまち」よりも早い時期に収穫できる品種を目指して研究開発したオリジナル品種で、大きな粒と豊かな食味が特長。潮来市では10年ほど前から市大規模稲作研究会(橋本勇作会長)が生産に取り組んでおり、一部は農薬や化学肥料の窒素成分量を抑えた特別栽培米として育成している。

橋本会長は「安心・安全な米を作り、例年通りお盆前の出荷を目指したい」と話した。この日、30アールの水田に田植えを行った内野幸夫さん(72)は「今のところ順調に育っている。皆さんに、潮来のおいしい一番星を食べてほしい」と語った。

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