藤の花見頃 茨城・笠間稲荷神社

甘い匂いを漂わせる見頃の藤の花=笠間市笠間の笠間稲荷神社

茨城県笠間市笠間の笠間稲荷神社境内で、樹齢400年超とされる藤の花が、例年より10日ほど早く見頃を迎えた。花穂(かすい)が、紫色の「花のカーテン」のように風になびき、参拝者の目を楽しませている。

境内には、花がブドウの房のように咲く県天然記念物の「八重の藤」と、花穂の長さが約1.5メートルにも達する「大藤」の2株があり、藤棚を形作る。

21日は、米国籍の大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客約60人が訪問し、笠間稲荷ばやし保存会のお囃子(はやし)で出迎えられた。オーストラリアから訪れた乗客の一人、フィニガン・リネットさん(63)は「母国には藤の花はないので初めて見たけど、とても美しい。最高の思い出になった」と笑顔で話した。

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