茨城・袋田の滝 観瀑トンネル、照明一新 LEDで光量増

照明設備が一新された観瀑トンネル内=大子町袋田

国名勝で日本三名瀑の一つ、茨城県大子町袋田の袋田の滝へつながる観瀑トンネルの照明リニューアル工事が完了し、22日、竣工式と新照明の点灯が行われた。

町によると、新しい照明設備は、トンネル全長276メートルの全てをLEDに更新し、照度の量を増やしたほか、光の色を変化させるなどの工夫を施した。

また、トンネル中央「恋人の聖地」には、新たにペア用ブランコを設置。胎内観音わきの壁にはプロジェクター映像が投影され、第2観瀑台に上るエレベーター乗り場では、町内観光案内の動画を掲示した。

近くの町営駐車場で開かれた竣工式には、梶山弘志衆院議員や大井川和彦知事、石井邦一県議会議長、高梨哲彦町長のほか、同町関係者や県内市町村長ら計120人が出席。梶山氏は「若い世代を引きつける魅力ができた。地域一体で観光地を盛り上げよう」と、魅力度向上へ団結を誓った。

高さ120メートル、幅73メートルを4段に流れる滝は、これから行楽シーズンを迎える予定。出席者はトンネル内を見学し、照明点灯のカウントダウンにも立ち会った。

23日はリニューアルを記念し、1日限定で入場無料にする。

© 株式会社茨城新聞社