クマガイソウ見頃 来月1日まで公開 高千穂

見頃を迎えたクマガイソウ

 県版レッドデータブック絶滅危惧IB類に指定されているクマガイソウが、国内最大規模の自生地である高千穂町押方の「鳥屋岳(とやだけ)悠久の森」で愛らしい花を咲かせている。見頃が続く23日から5月1日まで、特別公開する。
 クマガイソウはラン科の山野草。茎は高さ30~40センチで、白に赤紫が交じった直径6センチ程度で袋状の花を付ける。高千穂森の会(興梠幸男会長、11人)が30年以上、間伐や下草刈りなどをして管理。現在約6千株が群生し県の天然記念物にも指定されている。
 山の大半を所有する興梠会長(82)は「希少植物の奥深い美しさを楽しんでほしい」と話している。見学は要予約で保全活動費として1人500円必要(高校生以下無料)。山林内の遊歩道を散策しながらシャクナゲやツバキの花も楽しめる。興梠会長0982(72)5637。

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