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大河ドラマの影響で静岡県内では今、家康公ブームが巻き起こっています。静岡市内の家康公ゆかりの地では観光客を呼び込む新たな取り組みが始まっています。
カラフルなデザインのシール。天下泰平の世を築いた徳川家康公のポップなイラストです。80年代に流行したお菓子のおまけのシールをイメージしています。4月21日、静岡市の久能山東照宮に奉納されました。
<坪内明美記者>
「こちらのシール、裏面には家康公ゆかりのスポットなど、静岡市の観光情報が載っています」
新たな観光客を呼び込もうと、県中部の活性化を目指すまちづくり組織が企画したもので、22日から販売がスタートします。
一方、家康公ゆかりの静岡浅間神社には期間限定のギフトショップがオープンしています。店内には、およそ150種類の家康グッズが並んでいて、県外から訪れる人も。
<客>
Q.どちらから?
「神戸です。休みをとって来ました。大満足です」
特に人気なのが家康公がデザインされたこの店限定の安倍川もちです。
<家康公 初恋の地 しずおかギフトショップ 中原愛理店長>
「ドラマの影響もあって、大変盛り上がってきています。どんどんお客様が増えて、県外県内問わずたくさんのお客様にご来店していただいている」
静岡浅間神社から続く浅間通りでは珍しい体験ができます。蛇口から出てきたのは「ももジュース」です。
<坪内明美記者>
「甘いんですが、爽やかですっきりした味わいです」
家康公が魔よけのために桃を植えたというエピソードにちなんでいます。
<巫女>
「限定の御朱印になります」
森町にある小國神社では、3月から数量限定で特別な御朱印の販売を始めました。“天下統一を果たした家康公にあやかりたい”と、この日も多くの参拝者が御朱印を求めてやってきました。
特別御朱印には「恐れ多くも小國神社の神の力を得て、この戦いに勝つことをひたすらお祈りします」という意味が込められています。家康公が浜松城で過ごしていた1572年に紙にしたため小國神社に奉納し、戦勝を祈願したと伝えられています。
<参拝者>
「家康さんは出世をなさった方なので私もこれを手にして、自分も一生懸命また努力して出世していけたらいいなと思っています」
さらに、境内のそばにある「家康公の立ち上がり石」での撮影スポットも人気です。この石は家康公が参拝に訪れた際、この石に腰掛け休んだと伝えられています。
各地で盛り上がる“家康ブーム”。県内の観光業を活性化させるカギとなりそうです。