「翻訳機を用意しようかと」 山や温泉…伊豆の観光スポットに外国人客が増えたわけとは?

新型コロナの感染が収まりつつある中、伊豆の観光スポットには客足が戻り始めています。背景にあるとみられるのが「安いニッポン」。円安が観光の回復を後押ししているとみられています。

静岡県伊東市の観光スポット、大室山。新緑が気持ちいい時期になってきましたが、この春から外国人観光客の姿が戻りつつあります。

<外国人観光客>

「イトウ3デイズ(伊東に3泊)」

大室山はホームページを活用して外国人の誘客を図っています。英語や中国語などで山の魅力だけでなく、リフトの乗り方まで説明するなど、立ち寄り先に選んでもらうための努力をしています。

<池観光開発 青木英明常務>

「日本は行ってみたい国のナンバーワンになってますので、昔言われている東京・大阪のゴールデンルートで一度来たお客様がリピートで、今度は個人で、グループで行こうよって形で足を延ばしてくれるということが考えられる」

新型コロナがようやく落ち着きを見せ、再開された外国人客の受け入れ。JR熱海駅前では温泉目当ての観光客が増えています。

<イギリスからの観光客>

「温泉。(熱海のことは)知らなかったけど、温泉も来たかったし、海の景色もいいという話で来てみたかった」

商店街も増える外国人客に対応を考え始めています。

<商店街 干物店店主>

「東洋系が多いですかね。思わず翻訳機とか用意しようかと。充電して用意をしています」

ここに来て外国人観光客が日本に戻ってきている理由をホテル側では次のように分析しています。

<月の栖 熱海聚楽ホテル 森田金清さん>

「円安の傾向にありますので、あちらの方(外国の)にしてみれば何を買っても安いと感じてると思いますので、購買意欲が高く、割と高い部屋、売店でもたくさん買っていただいてるという感じがしています」

伊豆の観光施設はコロナ前に比べ7割ほど客足が回復してきているということで今後に期待がかかります。

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