道の駅「蓮如の里あわら」オープン…地元産フルーツや新鮮野菜など求め続々来場 福井県あわら市、歴史や自然の観光拠点に期待

地元の特産品などを求め、多くの来場者が訪れた道の駅「蓮如の里あわら」=22日、あわら市吉崎1丁目

 石川県との県境に位置する道の駅「蓮如の里あわら」が4月22日、福井県あわら市吉崎1丁目にオープンした。新鮮な野菜やフルーツなど地元の特産品を求めて多くの来場者が足を運んだ。

 高い天井と大きな瓦屋根が和モダン的な雰囲気を醸し出す「蓮如の里あわら」は、物販、飲食スペースと66台分の駐車場を備えた。近くには北潟湖、蓮如上人の記念館があり、吉崎の東西別院とも隣接し、来春の北陸新幹線県内開業を控え、市北部の新たな観光拠点として期待される。

 オープンに先立ち記念式典が開かれ、関係者ら約60人が出席した。森之嗣市長は「吉崎は歴史的にも貴重な地域。近くには北潟湖や鹿島の森(石川県加賀市)など自然もあり、新しい観光施設として活用していきたい」とあいさつした。

 午前10時半のオープンに合わせ来場者が続々と入場した。物販コーナーは、金津創作の森美術館入居作家による陶器を品定めしたり、土産物を選ぶ人でにぎわった。飲食スペースでは家族連れらがおろしそばやラーメンなどを頬張った。

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 駅長の大俵美穂さんは「地元の住民の皆さまのおかげで開業できた。あわら、加賀市と協力し、イベント開催などでさらに盛り上げたい」と意気込んだ。

 道の駅近くの汀(なぎさ)児童公園では、県立福井商業高校チアリーダー部JETSの卒業生によるパフォーマンスや縁日などのオープニングイベントが開かれた。

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