ツリーピクニックに身長制限なしの幼児エリア モノレール、ターザンロープ…福井県池田町に4月29日誕生

幼児を含む幅広い世代に向けた拡張エリアが4月29日にオープンするツリーピクニックアドベンチャーいけだ=福井県池田町志津原
拡張後のツリーピクニックアドベンチャーいけだのイメージ

 福井県池田町志津原にある森を生かした体験施設「ツリーピクニックアドベンチャーいけだ(TPA)」で整備が進められていた拡張エリアが4月29日、オープンする。身長制限などで現在のアトラクションで遊べない幼児向けのエリアを新たに設け、既存エリアも増設。国道417号冠山峠道路の年内開通によるアクセス向上を見据え、より幅広い世代が楽しめるよう施設内容を充実させる。

 TPAは2016年に開業した。山の尾根間に張られた延長約1キロのワイヤを滑走する「メガジップライン」などが体験できる。年間約4万人が利用している。

 一方で、現在の各アトラクションには100~130センチ以上の身長制限が設けられ、未就学児や小学校低学年の子供の多くが利用できなかった。町は、岐阜県からつながる冠山峠道路開通に向けた観光誘客策の一環として、低年齢層向けのエリア整備を進めていた。

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 新設するのは身長制限を設けない「コベンチャーパーク」。パーク内の森の中を周遊するモノレール「スネークライン」、ロープにぶらさがり高低差を利用して移動する「ターザンロープ」、ネット遊具などがある。町産木材を使ったおもちゃで遊んだり、食事をしたりできるデッキや授乳室も用意する。

⇒拡張後のアドベンチャーこんな感じ

 既存のエリア「アドベンチャーパーク」には、「ジュニアディスカバリーコース」を増設する。これまでの「ディスカバリーコース」は身長制限130センチ以上と110センチ以上のゾーンに分かれており、今回はその中間の難易度に当たる115センチ以上のコースを設けて選択肢を充実させる。安全装備を身に着けて木と木の間にかけられた板を渡るアスレチックや、ミニジップラインが体験できる。

 拡張エリアの利用予約は24日午後2時から、TPAのホームページで受け付ける。

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