足尾「春の植樹デー」に500人 イチョウやコナラなど植樹【動画】

足尾銅山の煙害などで荒れた山の斜面に苗木を植える参加者=23日午前10時5分、日光市足尾町

 足尾銅山の煙害などで荒廃した山に苗木を植える「第27回春の植樹デー」が23日、日光市足尾町の松木地区で行われた。県内外から約500人が参加し、斜面にイチョウやコナラなどを植樹した。

 NPO法人「足尾に緑を育てる会」主催の恒例行事で今年は昨年と同様、4~5月に4回に分けて開催。初日の22日は約400人が訪れた。

 晴れ渡った23日、参加者らは開始時刻になると、次々と植樹地に。苗木や土の入った袋などを手に斜面を上り、穴を掘るなどして丁寧に植えた。家族で訪れた群馬県伊勢崎市、会社員川渕健治(かわふちけんじ)さん(36)は「何年かたって大きくなったのが分かる。子どもたちにとってもいい体験」と話した。

 植樹デーは1996年に始まり、22年までに延べ2万9740人が12万1720本の苗木を植えた。

山の斜面に苗木を植樹する参加者=23日午前10時55分、日光市足尾町

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