92歳で資産14兆円、毎日コーラを5本飲む!? ウォーレン・バフェット氏とはどんな人物なのか

2023年4月11日(火)、米著名投資家のウォーレン・バフェット氏は日本経済新聞のインタビューで、日本企業について「考えている会社は常に数社ある」と追加投資を示唆する発言をしました。また、既に保有している三井物産、住友商事、三菱商事、伊藤忠商事、丸紅の5大商社株の保有比率がそろって7.4%に高まったことや、米国株以外では最大の投資になったことも明らかにしました。

バフェット氏は商社に着目した理由として、米投資・保険会社のバークシャー・ハサウェイと事業が似ていることをあげ、「将来、事業のパートナーとしての関係を築くことも不可能ではない」と語りました。各商社は輸出入を中心とした多角的なビジネスを展開し、鉱業、エネルギーから自動車、食品、ヘルスケアなど、さまざまな業界を網羅しています。


ウォーレン・バフェット氏とは

バフェット氏は米国の投資家、経営者、資産家として有名です。ネブラスカ州オマハに本社がある世界最大の持株会社、バークシャー・ハサウェイの筆頭株主で、会長兼CEOを務めていて、資産は約14兆円を超えると言われています。ジョージ・ソロス氏、ジム・ロジャーズ氏と並び、世界3大投資家としても有名です。

1930年8月30日(土)、ネブラスカ州オマハ生まれで現在92歳です。今でも毎朝、通勤途中にマクドナルドに立ち寄りバーガーセットを買い、コカ・コーラを1日に5本飲むのが日課です。

ご存知の方も多いかも知れませんが、6歳の頃に祖父が営んでいた食料品店から6本セットで25セント(1本あたり約4.1セント)のコカ・コーラを買い、それを1本5セントで販売したそうです。お金儲けが大好きで計算がとても速い子どもでした。そんな幼少期の思い入れもあってか、2023年2月14日(火)時点でコカ・コーラの株式を2500万株を保有する大株主となっています。

コカ・コーラ株は2022年4月に上場来高値を更新しています。2023年4月22日(終値)は61.78ドルで、もう少しで上場来高値を更新する水準です。

バフェット氏の名言に学ぶ

また、投資家、経営者、資産家そして慈善家としての顔もあるバフェット氏ですが、沢山の名言もあります。

・10年、50年経っても「欲しい!」とみんなが思うものを作っているかどうか……これが私の投資判断の基準です。

・喜んで10年間株を持ち続ける気持ちがないなら、たった10分間でも株を持とうなどと考えるべきではないのです。

コカ・コーラという一つの企業が、バフェット氏の投資への糧になったようにも感じます。

前途した名言が私の理想です。しかし、私は証券ディーラーでした。日々収益を上げる事が仕事ですので、長期スタンスで銘柄を吟味する事はほとんど出来ない状況でした。個人投資家となった今も、ディーラー時代の癖がなかなか抜けません。

でも先日、山口県でセミナーを開催した際に数名の方がこの名言に当てはまるような投資をしていました。それはファーストリテイリング株を保有している方々でした。

ご存知の通り、山口県はファーストリテイリング発祥の地です。上場の記念に株を数口購入し、現在もそのまま持ち続けているそうです。1997年の上場時は100~200円近辺の株価が現在は32,000円超えです。ひと口に株と言っても、手法ひとつでさまざまに違う結果をもたらします。

バフェット氏は商社株以外の銘柄への投資も検討しているようですが、現時点で具体的な投資先は判明していません。日本株にはバフェット氏が好みそうな割安株が多く、次なる「バフェット銘柄」はどこの企業やセクターなのか? その投資先に注目が集まっています。

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