女性、20代 多様な顔触れ 統一地方選後半戦

 統一地方選を締めくくる3町村長選と12市町村議選、えびの市議補選が投開票された23日、各地は新首長や議員の誕生に沸いた。3町村長選ではいずれも新人が当選、議員選では若年層や女性ら多様な顔触れも並ぶ。コロナ禍などによる社会の閉塞(へいそく)感もあり、政治に変化を望む声も反映された形。一方、低投票率や無投票当選の地域を見れば、地方政治への関心醸成はまだまだ遠い。今後、いかに住民の政治参加を促していくかの実践も求められる。
 宮崎市議選で圧倒的なトップ当選を決めた立民新人の黒田奈々さん(49)は2022年7月の参院選落選後、「暮らしに近い市議で頑張りたい」と、同8月には出馬を決意。秋ごろから高岡町のほぼ全世帯を回るなど念入りに準備を進めた。黒田さんは「参院選の落選があったからこそ新しい一歩を踏み出せた」と笑顔。投票率が38.34%(前回36.55%)と低迷が続いたことに触れ、「暮らしのために政治があると感じてもらえるよう住民に寄り添い働く」と気を引き締めた。

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