参加者の番号はデモの乗っ取り防止

特区政府警務処の蕭沢頤・処長は4月22日、警察学院の卒業式に出席した後、香港で引き続きデモは可能かどうかとの質問に答えた。同日の香港メディアによると、蕭処長は「市民にはデモ・集会の自由がある。ただし規範に沿って行う必要がある」と述べた。先ごろ将軍澳で行われたデモで、ある参加者は番号のついたネックストラップを首に掛けなくてはならなかったことは「侮辱」と指摘している。これに対して蕭処長は、マラソン大会などの大型イベントでも参加者は番号を着けなくてはならないこと、自身が警務処処長として警察本部に出入りする際にいつも名札を着けていること、21日に行われた国際金融センター会議でも訪問客の名札を着けていたことを挙げ、札を着ける事は侮辱ではないと強調。こうした措置の目的は参加者を識別して大衆の安全を保障することと、あらためて説明した。2019年の暴動の際は多くのデモが乗っ取りに遭って破壊・放火が行われたことから、こうした状況を二度と発生させてはならないと言及。警察は公衆集会の安全を確保する責任があり、よこしまな者が活動の乗っ取りを企てるのを防がなくてはならないと述べた。

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