全客室にサウナ、水風呂、ととのいスペース 「日田の宿よろづや」リニューアル【大分県】

客室にあるサウナ。部屋ごとにコンセプトの異なる4種類がある=日田市隈
全室にサウナを備えた旅館の外観。29日にオープンする

 【日田】全客室にサウナを備えた温泉旅館が29日、日田市隈にオープンする。全国的にブームとなっているサウナを好きなだけ独り占めできる珍しい宿として、県内外の愛好者にアピールしていく。

 三隈川沿いのホテル・旅館街にある「日田の宿よろづや」が100周年を機に全面リニューアル。名称も「Ryokan & Sauna Yorozuya Hita」(サウナ旅館よろづや)と改めた。

 鉄筋6階。1階がラウンジ、2階が食事処(しょくじどころ)で、全て川側の客室は3階以上に8部屋ある。

 各客室には温泉の他に、サウナと水風呂、外気が入る「ととのいスペース」といったサウナに欠かせない設備がそろう。サウナは部屋ごとにコンセプトの異なる4種類がある。

 創業は1922(大正11)年。近年は新型コロナウイルス禍などで利用が低迷していた中、大石宗弘社長はサウナ人気に着目し、約7億円をかけてサウナを生かした個性的な宿に改修した。

 大石社長は「サウナは大きな武器になる。これから新たな100年をつくりあげていきたい」と話している。

 宿泊料金は1泊2食付き1人6万6千円から。

 問い合わせは同旅館(0973.22.3138)。

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