セントラル空調機器の新晃工業 長崎にシステム開発拠点 2026年4月開設へ

 セントラル空調機器の出荷台数国内トップシェアを誇る新晃工業(大阪市)は24日、長崎市内にシステム開発拠点「(仮称)SINKOシステム開発センター長崎ベース」を開設すると発表した。2026年4月に業務を始め、5年間で17人を雇用する予定。本県は優秀な人材を確保しやすいことが決め手となり、初めての進出となった。
 同社は業務のデジタル化によって生産性を高め、次世代型のオーダーメード生産方式への転換を進めている。新拠点は同社の基幹・技術系システム開発などを担う。首都圏や近畿圏でのIT人材不足を補うニアショア(遠隔地)開発拠点として、デジタル化の進化を加速させる狙い。
 同社は工場や大型施設の空調機器の製造、販売、メンテナンスなどを手がける。22年3月期連結決算の売上高は419億6400万円。1950年設立で東京証券取引所の最上位市場「プライム」に上場している。

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