産前から支援へ情報集約 母親と協働でリーフレット作製 那須塩原のNPO法人

リーフレットを手にする「子育てほっとねっと」の西田理事長

 那須塩原市東原のNPO法人「子育てほっとねっと」はこのほど、市内の母親と協働し、子育て支援情報をまとめたリーフレット「めでる」を作製した。妊娠中から地域とのつながりを育み、切れ目のない支援を行うのが狙い。同法人の西田由記子理事長(55)は「これから赤ちゃんを迎えるママたちに会えることを楽しみにしているというメッセージを込めた。『一人で頑張らなくていい』と感じてほしい」と話している。

 同法人は地域の人の手による子育て支援に取り組もうと、2011年度に設立された。市の委託で市内2カ所のつどいの広場やファミリーサポートセンターの運営を行うほか、研修を受けた“先輩ママ”が子育ての不安を抱える家庭を訪問して支援する「ホームスタート」に県内で唯一取り組んでいる。

 リーフレットのタイトルには「芽が出る」出会いと子どもや自身を「愛(め)でる」の二つの意味を込めた。表面には「誰かと話がしたい」「子どもと楽しく過ごしたい」など産前・産後に母親が感じやすい気持ちを載せ、裏面ではそれらへのヒントとして、子育て中の母親が実際に使って良かった制度をイラストや一言を交えて紹介。行政情報以外にも育児サークルや助産院など民間の取り組みを載せた。

 リーフレットはカラーの八折りで、折りたたむとA6サイズになる。2千部を作製し、市内の子育てサロンや関係窓口で配布している。配布に協力する店舗も募集中。今後はインスタグラムのアカウントとも連動して情報を増やしていく。

 (問)同法人090.9230.8755。

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