「もっと止まれる栃木県」 第5弾、啓発CMを撮影 5月下旬から公開【動画】

CMの撮影でかるたを取り合う俳優たち=25日午前、宇都宮市下平出町

 信号機のない横断歩道で一時停止の徹底を図ろうと、県警と県交通安全協会は25日、宇都宮市下平出町のモデルハウスで、「もっと止まれる栃木県」を目指すCMの撮影を行った。CMは2019年から毎年制作しており、第5弾。 

 18年の本県の一時停止率が0.9%で全国最下位だったため、県警などは「止まってくれない栃木県からの脱却キャンペーン」を展開。22年は44.9%に上がり全国22位となった。2年連続で全国平均を超えたが、半数以上が一時停止していない状況が続く。

 新CMは30秒間で、交通安全をテーマとした架空のかるた大会という設定。停止率全国1位で“名人”の長野県と“挑戦者”の栃木県をイメージし、はかま姿の俳優2人が対決を演じた。

 カメラが回ると、「いつだって横断歩道は歩行者優先」などと読み札が読み上げられ、2人が札を取り合った。手の払い方を何種類か試したり、臨場感を出すためローアングルで撮影したり細部にこだわった。

 新CMは5月下旬からとちぎテレビで放映するほか、県警ホームページや県内の街頭ビジョンなどで公開する。県警交通企画課の担当者は「全国平均を上回っているが、県民の皆さまにはもっと止まれるという意志をもって運転してもらいたい」と呼びかけている。

はかま姿で撮影に臨む俳優たち=25日午前、宇都宮市下平出町

© 株式会社下野新聞社